こんにちは。ACEです。
さて、「海外赴任」の第3弾です。今回は「海外赴任のメリット最大化」に関して解説します。
第1弾でメリットに関してお話ししていますので、その内容とは重複しないよう、今回は「資産運用の観点」から解説してみたいと思います。
自分が実際に赴任前に準備して良かったこと、準備せず後悔した事、赴任中にやって良かった事を中心に解説します。
海外赴任前の皆さんにアドバイスする「海外赴任のメリット最大化」は以下の3点です。
- 赴任前までに貯めた日本円の貯金を全て資産運用に回す
- 赴任前に日本でマイホーム購入と赴任時に貸出し
- 赴任中は国内で発生する円の手当を生活費にあてて、現地での給与は資産運用に回す
これはやるとやらないとでは最終的に大きな差が生まれます。
もちろん「資産運用」という事自体が個人個人によって考え方が全く違いますので、全ての読者にささる内容ではないと思います。
あくまでも「資産運用」に興味が有る「海外赴任の可能性が有る」という方には参考にしてもらえる部分が有ると思います。
海外赴任メリット最大化 赴任前準備①
海外赴任という機会を活かした資産運用の一つとして、おすすめするのが
- 赴任前までに貯めた日本円の貯金を全て資産運用に回す
という事です。これは実際に私も実践した内容です。
大前提として、海外赴任の間は日本の住民登録を抜く事が普通です。住民登録が抜かれると、日本での資産運用、不動産売買等、色々な「出来ないこと」が出てきます。
※住民登録を残しておく方もいますが、その場合は「住民税」など本来納税が不必要な内容まで掛かってしまいますの で、住民登録を抜く事が普通です。
そのような制限が有る中で、仮に日本円の貯金をそのまま銀行に預けて海外赴任に出た場合、その日本円はそのまま増える可能性が無いまま赴任期間中ずっと眠る事になります。
海外赴任というのは、会社や職位によって「赴任期間」が変わってきます。平均すると「5年前後」が多いかと思います。3年で帰任される方も、私のように10年駐在するケースもあります。
今回は私の経験談をもとにお話しします。
↓
野村証券のマイストーリーB型(分配金再投資)購入
↓
10年後 12,510,588円以上(2021年1月時の評価額)
10年間で1.5倍以上になりました。今もそのまま運用中です。赴任中の10年間の間にリーマンショックが有り、評価額は一時40%近く減りましたが、その後赴任期間中寝かせている間に1.5倍(運用年率利回り5%前後)まで膨らんでいます。
非常に大事な事は「分配金再投資型」の運用資産を購入するという事です。
資産運用の知識を当時よりつけた今であれば、中田Youtube大学やリベラルアーツ大学(両学長)等の人気のあるYoutubeコンテンツなどでも解説されている「S&P500」のようなものを購入しています。
ただ、当時の自分はそのような知識が全く無く、「資産運用=証券会社に相談」という、まさにカモがネギ背負った姿丸出しで相談にいったものです。
今では先ほどの人気コンテンツでも「証券会社の窓口行っちゃダメ!手数料たっぷりとられるよ!ネットで簡単に買えて手数料ずっと安いよ!」としっかりアドバイスしてくれる人がいます。
それでも私が強調したいのは、「手数料しっかり取られているカモでも10年間寝かしておくだけで450万円以上生まれました」という事です。
自分にとってこのはじめての資産運用の体験は結構衝撃的でした。
住民登録を抜いて海外赴任に行く場合、基本的には証券口座は全て凍結させていく事になります。「凍結=売買が出来なくなる」という意味です。
よって、必ず「分配金再投資型」の運用商品にすることです。
「分配金再投資型商品 = 生まれた利益(分配金)をそのまま使って同じ商品に再投資(積み増し購入)する運用商品」です。
このタイプであれば、自分で何もしなくても勝手に資産が増えていきます。また「複利」の力も効くので、なおさら良いです。
もちろん自分も経験したように、リーマンショックのような10年に1回あるような大きな経済金融危機にあってしまえば、資産価値は大きく目減りしますが、「長期的な視点」を常に持って、そのまま保有し続けていれば、ちゃんと資産価値が戻る事がほとんどです。
というより、歴史上どんな大恐慌が起きても数年から5年以内に恐慌前以上の価値に戻り、それ以上に成長する事を歴史が証明しています。
私の場合も800万で購入した投資信託品が550万円をきる時期がありましたが、もともと海外にいる間はずっと寝かせて運用させておくつもりのお金でしたので、特に慌てる事もなく、成り行きを見守っていたら約3年で価値は戻り、その後順調に資産が増えています。
今回のようなコロナショックにいたっては半年と掛からず戻っています。(今後どうなるか分かりませんが)
まだ投資運用をされておらず、投資口座を持っていない方は、窓口など行かずにネットで簡単に「SBI証券」や「楽天証券」等から簡単に口座開設・運用資産の購入が可能です。ご検討されてみては如何でしょうか。
海外赴任メリット最大化 赴任前準備②
海外赴任前にもう一つ出来る資産運用の準備が有ります。それが、
- 赴任前に日本でマイホーム購入し、その後赴任時に人に貸出して赴任に出る
という事です。
この内容は実際自分が赴任前にその手法と価値に気付かず、赴任後一定期間が過ぎてからその価値に気付き、その対応をしてこなかった事に激しく後悔しました。
ここには2つの価値が有ります。
- 人に貸し出すことで収入をえる家賃収入を得る。そしてその家賃収入を使ってそのまま住宅ローンが返せる。(人様のお金で自分の住宅ローンがどんどん減っていく)※もちろん空室リスクや固定資産税の支払いなどの要素も有りますが、それでも管理会社との契約によっては、手数料をそこそこ渡すことで、家賃保証もしてくれます。
- 仮になんらかしらの事情で家賃収入が一定期間無くなったとしても、海外赴任中に日本国内で支払われる一定の手当(日本円)の使い道となります。ただ、銀行に貯蓄されていくよりも、住宅ローンを減らしていく有力な原資になります。
私は正直賃貸派ですが、今後また海外赴任に出る事があれば、自分の将来住みたい家を絶対に事前購入して、人に貸出して海外赴任に出ます。
「資産運用の力」を体験した自分としては、ただ銀行にお金が眠っている事は「非常にもったいないこと」と感じています。もちろん最低限の現金は常に残したうえでの話です。
2つ前の記事「海外赴任のメリット」でも解説したように、海外赴任は経済的なメリットが有ります。その中の一つとして、赴任中にも関わらず国内でもらえる手当というのが出る会社が多いです。
その手当は住民登録を抜いている以上は有効活用出来ません。住宅ローンが残っていれば、それは非常に有効的な使い方になります。
人に貸し出している間も、自分に出る手当をそのまま「繰上げ返済」に使う事も可能です。早く返済出来てしまえば、その後の家賃収入は全て自分の「副収入」となります。
自分がなぜこの価値に事前に気付けなかったのか?非常に悔やまれます。
海外赴任期間が長くなれば、純粋な「不動産投資」としても生かしていけますし、任期通り帰任することになれば、予定通り自分の自宅とすれば良いわけです。不動産投資、不動産管理の情報はネットにたくさん出てきます。
海外赴任メリット最大化 赴任中の資産運用
最後に実際に赴任している間の現地での資産運用に関してアドバイスします。この最後の内容も自分は実際に実践していた内容です。
- 赴任中は国内で発生する円の手当を生活費にあてて、現地での給与は資産運用に回す
これ、あまりピンとこないと思います。
ただ、実際にやるとメリット多いんですよね。
ここでも「日本国内で発生する手当(例えば賞与等)は運用に回すことは出来ない」という基本ルール(縛り)が有ります。
一方で、赴任先では赴任先で発生する現地通貨の給与を現地で資産運用に回すことは可能です。
この二つのルールに従い、
という手法に辿り着きました。
「円の手当」を現地で使うのは自分の持っている「クレジットカード(引き落とし口座は日本の口座)」を使えば良いだけです。
私の場合は「JALマイレージカードについたVISAカード」を使っていましたので、生活費として使う分だけ、JALのマイルも結構溜まっていきました。
貯まったJALのマイルはWAONポイント(電子マネー)に変換出来ますので、ここでもちょっとした資産が発生してましたね!※もちろん為替変動による損得は有りますが、ここでは趣旨から外れるので詳細説明割愛します。
また赴任先現地での資産運用ですが、私は滞在国のメインバンクの窓口を使っての資産運用をしていました。
もちろんそれなりに手数料は掛かってしまいますが、やはり日本では無いという事から安心料込みで、顔の見える担当者から買いたかったという思いからです。
実際に自分だけでは探せない「良い商品」もたくさん紹介してもらい、1年で1.5倍になるようなものも有りました。(そういうものばかりでは有りませんが。。。)
あくまで自分は「長期的な視点での資産運用」しかしていませんので、多少の手数料には目をつぶり、「ただ貯蓄として眠らせておくよりも遥かに効率的」と考え積極的に資産運用していました。
10年間の平均利回りは4.5%前後でしたので、ただ貯蓄しているよりも遥かに良い結果でした。
また、長く金融機関と付き合う事で、お互いに関係性が深まり「手数料を下げてもらう交渉」も行い、最終的にはネット購入より若干割り増し程度まで下げてくれました。
これも「交渉スキル」を向上させる!良い実践の場となりましたね(笑)
以上、今回は「海外赴任」のメリットを「資産運用」の角度から解説してみました。
海外赴任中の「資産運用メリット」はあくまで副産物的なものです。私がより強く感じていたメリットはこちらの記事で解説していますので、そちらも是非読んでみてください。
全てひっくるめて「海外赴任」には大きな価値が有ります。そのような機会が皆さんに出てきた場合は、是非その機会を生かして欲しいと思います。
「海外赴任」の可能性が有る場所に自分を所属させる事がスタート地点となりますので、こちらのリンクも参考にしてもらいながら、是非ご自身のキャリアを広げていってください。
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