みなさん、こんにちは。ACEです。
今回のテーマは「チームマネジメント」です。特に海外における「チームマネジメント」に関して解説します。
強いチームとはどんなチームでしょうか?
このようなチームは強く魅力的です。
具体的に、どのようにそのような強いチームを作っていけるか?自分なりに解説します。
既にチームを率いている方、これからチームを率いる可能性の有る方、或いは率いる事を目標とされている方の参考になればと思います。
実践チームマネジメント チーム作り
自分がチームを形成する上で心がけていたこと、また形成の手順を整理してみたいと思います。
- チーム全体で達成すべきゴールを明確にする
- チームメンバー全員の得意・不得意・伸びしろを的確に把握する
- 各業務のボリューム(仕事量)を把握する
- 攻撃力の高いメンバーが攻撃に集中し、守備力の高いメンバーが守備に集中できる環境をつくる
- 攻撃も守備もこなせる器用なメンバーがチームに一人いる事の重要性を理解し、攻撃と守備の境界にうまれるような隙間を埋めてもらう。※そのような人材がいなければリーダー自身が行う。
こんなイメージです。
一点ずつ解説していきます。
実践チーム作り 具体ステップ
ステップ①
最初のステップとして、「チームとしてのゴール共有」は必須です。
チームがどこを目指して活動しているのか?どのチームメンバーも分かりやすく理解している事で、チーム内で何かうまくいかなくなった時に、「チームのゴールは何か?」「そのゴールを実現させるためには今どうする事が適切か?」と全ての判断軸になります。
海外営業の方が海外でチームマネジメントをするという事は、海外の販売拠点に在籍している事が多いと思います。分かりやすいゴールで言えば、「売上目標」であったり「利益目標」であったりしますね。
ステップ②
リーダーであるあなたは、チームとしてのゴールを明確に認識した上でチーム作りを始めるべきだと思います。
チーム作りにおいて②のステップ「メンバー全員の得意・不得意・伸びしろを的確に把握する」というのは重要なベースとなる部分ですね。
十人十色とは良く言ったもので、チームに10人のメンバーがいれば、10人全員能力が異なります。能力が全般的に高いメンバーもいれば、能力が必ずしも高くないメンバーも必ずいます。
但し、私の経験上、能力がそれほど高くないメンバーにも「得意な部分」は必ず有ります。そこを見落とさないように気を付けています。
また、「今は能力がまだ高くないかもしれないが、伸びしろが有りそうか?」という部分を注意深く見ています。メンバーの「伸びしろ」を見極める事は決して簡単では有りません。
私が実践してきたのは、「継続的なコミュニケーション」と「作成メールやレポート、資料の確認」ですね。非常に基本的な事ですが、継続的にコミュニケーションを取っていれば、「本人がどこまで考えて仕事をしているか?」という事が見えてきます。
また、「作成メールやレポート、資料」には必ず各メンバーの特徴やセンスが出てきます。
分かりやすい内容になっているか?複雑な内容になっていないか?その辺りを確認し、適度なアドバイスを送り、その後アウトプットされるものがどのように改善されるか?このあたりを確認する事で、「メンバーの伸びしろ」というのは大体計る事が出来ます。
各メンバーの得意・不得意・伸びしろを把握したうえで、ステップ③として各業務のボリュームがどの程度あるか?を把握するようにします。定量的に作業量を把握する事が重要です。
一番良いのはリーダー自身が一度自分で体験する、或いは自分の業務とし、その後引き継ぐという形でも良いかもしれません。
ここで一点注意すべきは、「自分とメンバーの能力は異なる」という事です。各メンバーには各メンバーの能力が有り、仕事量をこなせるキャパも異なります。自分にとっては10分で終わる作業も、あるメンバーには1時間かかる事も有ります。
「こんな仕事10分で出来るはず!なぜ1時間もこんな仕事に費やしているのか!」と、そのメンバーを叱責するような事は自分は決してしません。
ここで一つ考えるべきは、「その仕事がそのメンバーには不向きな仕事なのではないか?」とリーダーとして一度考えて良いと思います。
もちろん同時に「もともと1時間かかっていたが、慣れれば10分で出来る素養(センス)があるかどうか?の伸びしろ」も見極める事が重要です。
この辺の観察、考慮、教育含めてチームマネジメントですね。
チーム作りの肝となるのがこのステップですね。サッカーでいうところの「フォーメーション」ですね。
点取り屋に出来るだけ点を取らせる環境つくり、ゴールキーパーにしっかりゴールを守ってもらう環境つくり、本当に重要な部分です。
ここで改めて「チームとしてのゴールは何だったか?」という事をリーダーはしっかり頭に入れて、フォーメーションを組むことが重要です。
それが「売上目標」であるならば、「売上をより多く獲得してくれるメンバー」は最重要です。
攻撃が得意なメンバーとは営業が得意なメンバーであり、顧客を口説ける能力に長けています。このようなタイプのメンバーは「点を取ればとる程、もっと点を取りたくなる」性格を持ち合わせている事が多いです。
そのようなメンバーが組織にいる事は幸運です。
自分はそのようなメンバーがいる場合は、「どんどん重要な顧客・市場をまかせて、溢れるぐらいの仕事量をこなしてもらう」事を心がけていました。そうするとそのようなメンバーはモチベーションも高いので、加速度的に成長していきます。
そして、組織の中にキープレーヤー(エース)が生まれます。
ただ、同じくらい重要な事は、攻撃メンバーが「売上獲得」に集中出来るように、他のメンバーのおもてには見えにくい縁の下の力持ち的な業務をしっかりとリスペクトする事です。それはリーダーであるあなた自身と攻撃メンバー自身が、そのような敬意を他メンバーに持つ(持たせる)事が重要という事です。
チーム形成において決して忘れてはいけない存在が「バランス良く隙間を埋める存在」です。 このような存在がいるからこそ、攻撃が得意なメンバーは攻撃に専念でき、守備が得意なメンバーは守備に専念できるのです。
どんなにすごいエースピッチャーと4番バッターがいたとしても、「8番レフト(レフトの方すみません!)」がいるからこそ、9人のチームとして野球は勝つチャンスが高まります。
このような存在がいないと、必ずチームの中で軋轢が生まれてきます。「その仕事は自分の守備範囲では無い」「自分はこんなに忙しいのにあの人は暇そうだ。あの人にやってもらって」等は、未熟なチームから良く出てくる言葉です。
隙間を埋める存在がいなければ、リーダー自身がその役割を全うすべき本当に重要な部分です。ここなくして強いチームにはなりません。
チーム作りが進んだら、そのチームで直ぐにでも稼働しましょう。
実践チームマネジメント チーム運営
チーム運営において先ず力をいれたい部分、リーダーによって考え方はそれぞれだと思いますが、私は以下の2点に特に注力していました。
- 全メンバーに共通のマインドセットを浸透させる
- きめ細やかなコミュニケーションで共感してもらう
マインドセットの重要性に関しては、こちらの記事を参考にしてください。特に組織運営において重要な内容です。
このリンク記事に詳しく書きましたが、メンバーにどのようなマインドセットを持ってもらうようにしたかというと I am responsible という考え方です。各メンバーが主体的に動くことで組織は必ず活性化します。
チームが活性化すると、良い時はものすごいエネルギーを生みますが、何かのきっかけで衝突が生まれる事もしばしば有ります。
そんな衝突を事前に回避したり、或いは衝突後であったとしても、そのダメージを最小化するのに効果的であるのが、この「きめ細やかなコミュニケーション」です。
難しい事は何もありません。とにかくメンバーの話を寄り添って聞いてあげる事です。
仮に衝突しているメンバー同士がいるのであれば、リーダーである以上、片方からの話だけを聞いて判断するような事があってはいけません。必ず双方とコミュニケーションを取り、ニュートラルな立ち位置で話を聞きます。
そして自分の感情を横において、「事実を整理した上で、会社のゴールを目指す上で、どのようにすることが組織にとってベストか?」それを考え、判断し、各メンバーに伝えるのはリーダーの大切な役目です。
この時にどのようなリーダーの言葉はメンバーに届くでしょうか?それは「共感力」の高いリーダーの言葉です。
きめ細やかなコミュニケーションを普段から取っている事で、メンバーとの間には相応の信頼関係が生まれ、同時に自分という存在や自分の言葉に「共感力」が高まっていきます。
そのようなチームは非常に強くそして魅力的です。
こちらも参考になる記事ですので、是非参考にしてみてください。
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